| 概要 |
@何について何をする技術なのか?
・既設橋梁の老朽化した鋼製支承をジャッキアップを行わずに主桁反力を盛り替える。(作業の効率化)
・橋座の主鉄筋まではつり,一体として構築することで支圧応力の緩和,せん断力の確実な伝達が行えるものである。(台座コンクリートの応力改善)
・高強度コンクリートを現地で打設することによりコンクリート製の支承を構築する。(施工の自由度)
・同コンクリートを用いて変位制限構造や落橋防止構造および段差防止構造を一体として構築することにより落橋防止システムとしての機能を付加する。(多機能性)
A従来はどのような技術で対応していたのか?
・既設橋梁の主桁を油圧ジャッキを用いてジャッキアップし老朽化した支承を取り除いている。
・台座コンクリートは,従来の形状と変わらす,再度劣化(クラックの発生)する可能性がある。
・支承材として,積層ゴム支承(Aタイプ支承)を取り付ける。
B公共工事のどこに適用できるのか?
・既設橋梁の老朽化した鋼製支承と劣化した台座コンクリートを経済的な多機能高強度コンクリート沓で取り換えることにより、より多くの橋梁の機能回復と地震に対する安全性の確保を図ることができる。
 支承取替え概念図 |
| 新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・ジャッキアップを行わずに支承取替えを行う。
・現地で自己充填性の高強度コンクリートを用いて台座コンクリートと一体とする落橋防止システムを構築する。
・コンクリートの設計基準強度は50N/mm2で、コンクリート打設後3〜7日間で荷重載荷可能な圧縮強度24N/mm2が発現するコンクリートを使用する。
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・ジャッキアップを行わずに支承取替えを行うことによる施工の安全性の向上
・現場打ちコンクリートとすることにより対象橋梁の状況に応じて任意に形状の修正が可能となるため既設橋梁の補修・補強に適している。
・変位制限構造や落橋防止構造と一体化した構造とすることにより,劣化が多く見受けられる台座コンクリート部の支圧応力度を分散しこれを改善する。
・橋座の主鉄筋まで一体となることからせん断力を確実に伝達する。
 多機能高耐久コンクリート沓 |
| 適用条件 |
@自然条件
桁下空間での施工のため制約なし。
A現場条件
桁下と橋座天端との桁下空間が10cm以上。
B技術提供可能地域
特に問わない。
(ただし,寒冷地および暑中施工におけるコンクリート養生には特に注意を行うこと) |
| 適用範囲 |
@適用範囲
・コンクリートT桁橋などの桁橋が効果の高い適用範囲である。
A適用できない範囲
・スラブ桁橋などの上部構造桁からの水平力を伝える構造がない形式。
・ただし、構造上問題なく上部構造桁からの水平力を伝える突起を設けられるものはその限りではない。
B適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・道路橋示方書・同解説(日本道路協会)
・道路橋支承便覧(日本道路協会)
・コンクリート標準示方書(土木学会)
・高流動コンクリート施工指針(土木学会) |
| 留意事項 |
@設計時
・アンカー鉄筋を埋め込む既設下部構造のコンクリートの強度が確保されていることを確認しなければならない。
・確認方法としては,コア採取による圧縮強度試験,反発硬度試験等により行う。
A施工時
・仮受けするジャッキは水平にセットし面で反力を受ける。
・養生は橋脚・橋台頭部をブルーシート等で全面を囲み保温養生する。
・上部工反力を本支承コンクリートで本受けするときは同じ場所で保温養生された供試体を圧縮試験し所定の 強度が発現していることを確認する。
・型枠設置計画については,側圧・コンクリート漏れ等について留意する必要がある。
・仮受け装置の据付場所の既設コンクリートの強度確認、既設図面による配筋状況確認すること。
・施工時の想定外の状況に対するため、既設支承の前等に枕木等を設置し急激な変状が生じないようにする。
・仮受け時に横方向への移動を制限するために横方向ガイドを 設置する。
Bコンクリートの配合
・コンクリートは特殊配合となるため,施工に際しては,試験練りを行い強度および流動性の確認を行う。 |