| 概要 |
@何について何をする技術なのか?
コンクリート舗装をポーラスな構造とし、コンクリート舗装の持つ耐久性に加え排水性機能を持たせることにより、安全で低環境負荷と長寿命化を可能とした舗装技術
A従来はどのような技術で対応していたのか?
・低騒音/排水性舗装として、表層にポーラスアスファルト混合物を用いた舗装を行っていた。
・長寿命が求められる料金所などではコンクリート舗装が行われてきた。
・耐流動性が求められる交差点部やバスベイ、駅前ロータリー等は半たわみ性舗装やコンクリート舗装が用いられてきた。
・明色化が必要とされ、かつ高耐久性が求められるトンネル内舗装ではコンクリート舗装が用いられてきた。
B公共工事のどこに適用できるのか?
従来コンクリート舗装が適用されている場所で、排水機能あるいは騒音低減が求められる箇所
Cその他
適用場所、目的に応じて基本的に2つのタイプがある。
(a)フルデプスタイプ
遮水層としてのアスファルト舗装の上に交通量に見合ったポーラスなアメニクリートを15〜25cm打設して排水構造とするもの
・排水性・耐久性が求められる一般車道
・バスストップ(バスベイ)
・サービスエリア/パーキングエリア
等に適用
(b)付着型タイプ
既設もしくは新設のベースコンクリート舗装面にポーラスなアメニクリートを4〜5cm打設し、ベースコンクリートと一体で排水構造とするもの
・料金所ゲート舗装
・空港エプロン
・トンネル舗装
等に適用
 アメニクリート標準断面 |
| 新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
コンクリート舗装をポーラスにすることにより、排水性・透水性を有する。
従来、ポーラスコンクリートは歩道等の景観舗装に使用されていたが、特殊添加剤により強度を高めることに成功し、車道への適用が可能となった。
アスファルト系の排水性舗装に比べ静止荷重に耐えることから、排水性舗装が可能な範囲が拡大でき、長寿命化が可能となった。
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
コンクリート舗装の耐久性とポーラスアスファルト舗装のもつ低騒音/排水性機能の両立が可能となった。
・コンクリート舗装に比べ
(a)多孔質なコンクリート舗装であるため、低騒音(吸音性能)により沿道環境を改善し、防音施設等の建設費低減に寄与できる。
(b)排水性機能が優れるため、水はね、スモーキング現象が減少し、運転者の視認性確保が期待できる。
(c)表面に雨水が滞水しないためすべり抵抗が確保でき、ハイドロプレーニング現象を緩和できる。
・アスファルト系排水性舗装に比べ
(a)アスファルト系排水性舗装に比べ、コンクリート(剛性)舗装のため耐流動性が高く、わだちが発生しにくい。
(b)明色であるため、視認性が高くトンネルなどで使用した場合、照明施設の建設費低減に期待できる。
(c)設計耐用年数は排水性アスファルト舗装の10年から、コンクリート舗装の設計耐用年数である20年が期待できる
新工法と従来工法の対比表(凡例:◎特に優る ○優る △普通)
| | アメニクリート | 転圧コンクリート | 排水性アスファルト舗装 | | 粗骨材粒径 | 5mm or 13mm | 20mm | 13mm or 20mm | | 騒音低減効果 | ○ | △ | ○ | | 排水効果 | ◎ | △ | ◎ | | 耐久性 | ◎ | ◎ | ○ | | 耐油性 | ◎ | ◎ | △ | | 明色性 | ◎ | ◎ | △ | | 建設コスト | △ | ○ | ◎ | |
| 適用条件 |
@自然条件
・舗設後のコンクリートの温度が35℃以上となるような暑中に、あるいは日平均気温4℃以下または舗設後6日以内に0℃となるような寒中にコンクリートを舗設する場合は暑中コンクリートあるいは寒中コンクリート対策を講じる必要がある。
A現場条件
・通常のコンクリート舗装が可能な箇所であれば施工可能
・作業スペースは一般アスファルト舗装と同様
B技術提供可能範囲
・技術提供可能地域については制限無いが、コンクリートプラントより2時間以内で生コン運搬が可能な地域
C関係法令等
・特になし |
| 適用範囲 |
@適用可能な範囲
・通常のコンクリート舗装と同じ
A特に効果の高い適用範囲
・排水性または騒音低減が必要な箇所
B適用出来ない範囲
・フルデプスタイプは、アスファルト中間層の施工のため、設計CBR3以上の路床が必要。
・付着型タイプは、コンクリート舗装に準じ、設計CBR2〜3未満の場合は遮断層を設ける。
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・舗装設計便覧(日本道路協会)
・舗装施工便覧(日本道路協会) |
| 留意事項 |
@設計時
・アメニクリートの舗装厚を設計する際、通常のセメントコンクリート舗装と同様に、交通量等の荷重条件に対して路床が十分な耐力を有するかを最初に検討する必要がある。 路床のCBRが3未満の場合は、路床を置き換えまたは、改良する。
・コンクリート版厚の設計は舗装設計便覧により行う。
・排水流末処理は、排水性アスファルト舗装と同じ考えで行うが、既設センメントコンクリート舗装の上に付着型薄層タイプを施工する場合は、既存集水桝を利用することになるのでそれぞれの現場に適合させる必要がある。
A施工時
・舗設後のコンクリート温度が35℃以上となる暑中に、あるいは日平均気温が4℃以下または舗設後6日以内に0℃以下となるような寒中にコンクリートを舗設する場合は、暑中コンクリートあるいは寒中コンクリート対策を講じる必要がある。
B維持管理等
・空隙が目詰まりした場合は、機能回復車等によりメンテが必要。
Cその他
・既存コンクリート舗装の上に付着型タイプを施工する場合は、既存目地にあわせ目地をつくる。
・新設舗装時は車線に合わせ目地を作る。
・運搬時間はアジテータトラックを使用した場合2時間以内、ダンプトラックを使用した場合1時間以内が原則となる。
・アメニクリートの舗設に使用する高締固め型のアスファルトフィニッシャは、台数に制限があり、施工時期の調整が必要である。 |