ものづくり
日本大賞
国土技術
開発賞
建設技術
審査証明


他機関の
評価結果

















            

2017.09.26現在
技術
名称
FST工法 
試行現場照会中です
事後評価未実施技術 登録No. KT-150123-VR
事前審査 事後評価 技術の位置付け(有用な新技術)
試行実証評価 活用効果評価 推奨
技術
準推奨
技術
評価促進
技術
活用促進
技術













旧実施要領における技術の位置付け
活用促進
技術(旧)
設計比較
対象技術
少実績
優良技術
 



 
活用効果調査入力様式 適用期間等
-VR
活用効果調査入力システムを使用してください。
VR評価:平成29年 2月16日〜

上記※印の情報と以下の情報は申請者の申請に基づき掲載しております。 申請情報の最終更新年月日:2017.04.07
副    題 内外壁モルタル、タイル、石版等の浮き補修、落下防止工事を低騒音、低振動、無粉塵で穿孔が行えるとともに孔内と如何なる多層空隙にも樹脂注入が行える工法 区分 工法
分 類 1 建築 − タイル工事  
分 類 2 建築 − 石工事  
分 類 3 建築 − 改修工事  
概要
@何について何をする技術なのか?
FSドリルT-2(湿式二軸低騒音ドリル)、FSノズル(多層空隙注入ノズル)、ラージネックピン(キャップ併用首太ピン)を使用した、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

A従来はどのような技術で対応していたのか?
振動ドリル、従来ノズル、全ネジ切りボルトを使用した、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

B公共工事のどこに適用できるのか?
既存RC造内外壁面のモルタル、タイル等の浮き補修、剥落防止工事等及び石版等の落下防止工事等

Cその他
従来技術の問題点

穿孔=振動、騒音、粉塵の発生、粉塵による剥離部への詰まりの発生、粉塵詰まりによる注入不良の発生、仕上面の破壊

樹脂注入=躯体部に注入できない(孔内奥部空気溜りによる注入不良)、多層注入(多層浮きへの注入)ができない、共浮きの発生、目地注入はタイル陶片浮きに効果がない

ピンニング=ピンは4Фの全ネジ切りボルトで仕上処理等が必要、ピンの抜け落ち防止策がない


FST工法の特徴

穿孔=FSドリルT-2の特徴は、低騒音(従来比約23.5dB(A)軽減)、低振動、無粉塵(アルコール成分30%の冷却水による孔内洗浄、粉塵の液体化、吸引)で穿孔作業ができるなど、高回転・高トルク・高精度・高作業性、穿孔刃のノンコア化等高機能性能等により、仕上面を破壊することなく穿孔できる(直接タイルに穿孔できる)

樹脂注入=FSノズルの特徴は、共浮きを発生させず手動でノズルを稼動させて躯体部(従来工法の孔内奥部空気溜りによる注入不良を解決)から順次多層注入ができる

ピンニング=ラージネックピンの特徴はキャップ一体型の首の太いステンレス製全ネジピン、おさまりがよく抜落ち防止策有り―などで、直接タイルにピンニング、キャップに塗色、高意匠性の仕上ができ、歴史的建物の外壁改修に適した技術である。なお、タイル張替えに比べて同焼成期間が不要となり、新しいタイルで表現できない経年化した風合いの仕上面も再現できる
従来技術の問題点およびFST工法による改善方法
 問題点 原因 FST工法による改善方法 
振動ドリル @振動、騒音、粉塵の発生 @振動を利用して穿孔する方法が原因 @ダイヤモンド工具や回転力による削孔方法を開発し、騒音、 振動、粉塵の低減を実現したFSドリルT-2を開発 、騒音は従来約84.4dBから本工法約60.9dBに低下した 
 A粉塵による剥離部への詰り発生、注入不良の発生 A粉塵を発生させて穿孔する方法が原因 Aアルコール成分30%の冷却水による粉塵の液体化および吸引による詰りの改善機能を搭載したFSドリルT-2を開発、0.1mmの空隙部にも樹脂注入ができる 
注入器具及び方法 @注入ノズルによる注入不良の発生 @従来ノズル(躯体に注入不可)、底部注入ノズル(躯体に注入可も上層が注入不可)を使用して注入する方法が誤っている @手動による樹脂注入口の位置調整機能を搭載した、FSノズルを開発した 
 A注入圧力が高いため、共浮き剥離の発生 A注入圧のコントロールができない A共浮き防止機能(ノズルの自動調節機能)を搭載した、FSノズルを開発した 
ピンニング @樹脂注入後の仕上がりが汚い @仕上がり状況が考慮されていない @キャップ表面に塗色が施されている、ラージネックピンを開発した 
 A壁面固定ができない A抜け落ち防止策が施されていない Aピンとキャップが一体化したことで抜け落ち防止策が施され、首が太くておさまりがよい、ラージネックピンを開発した 

FSドリル/FSノズル/ラージネックピン
新規性及び期待される効果
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)

・振動ドリルの使用からFSドリルT-2の使用に変えた
・従来ノズルの使用からFSノズルの使用に変えた
・全ネジ切りボルトの使用からラージネックピンの使用に変えた


A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・FSドリルT-2、FSノズル、ラージネックピンの使用に変えたことにより、樹脂、ピン、孔内及び浮き層が一体化している為、寒冷地でも冬季に凍害によるピンの浮き出し等を発生させない為、耐久性の向上(品質の向上)が図れ、さらに震度7を記録した東日本大震災でも剥落が無かった事例が多数存在する為、品質の向上が図れる
・FSドリルT-2の使用に変えたことにより、仕上面を破壊することなく直接タイルに穿孔でき、粉塵の液体化・吸引機能により0.1mmの浮き層にも樹脂注入が可能になり施工性の向上が図れ、また低騒音、低振動、無粉塵で施工できる為、周辺環境及び作業環境への影響低減が図れる
・FSノズルの使用に変えたことにより、共浮きを発生させず躯体部から順次多層注入が行え、また樹脂を溢れさせず、仕上面に汚れ、浮き等が無いことなどからも、品質の向上が図れる

Bその他( 施工工程、PL保険、FSコラム工法)

・本技術は共浮きを発生させず多層注入ができ、仕上面処理等が不要であることなどから工期が2日で完了する為、本工事の仮設費、管理費等の削減が期待できる
・従来技術は加入していないが、生産物賠償責任保険(10年間、対人・対物5億円)に加入したことにより、物件引渡し後10年間の事故対応に備えることで、建物所有者・居住者らに対して信頼性の向上が図れる
・本技術による石張壁の改修工法(FSコラム工法)は、石板と躯体の空間部にエポキシ樹脂柱を形成することで、固定強度を確保でき、石板を張替えることなく石張壁を生かした仕上げができる

※「ノズル性能比較 樹脂注入状況」を示す
*FSノズルは全ての層に樹脂注入が可能である
*従来ノズル(一般ノズル)は内部空気の反発で樹脂が溢れたり、躯体に注入できず、注入不良となる
*参考の為、「底部注入ノズル」も表示(従来ノズルに比べれば性能が向上し、躯体に樹脂注入が出来る。但し2層浮きから注入不良が発生し、上層に注入不可となる)
ノズル性能比較 樹脂注入状況 概要説明
 FSノズル 底部注入ノズル 従来ノズル 
単一孔 躯体・孔内に樹脂注入できる 躯体・孔内に樹脂注入できる 樹脂が押し戻され、溢れる(躯体に注入不可) 
一層浮 躯体・孔内、空隙層に樹脂注入できる 躯体・孔内、空隙層に樹脂注入できる 下層に注入できない(躯体に注入不可) 
二層浮 躯体・孔内、全ての空隙層に樹脂注入できる 躯体に樹脂注入できるが、上層に注入不可 下層に注入できない(躯体に注入不可) 
三層浮 躯体・孔内、全ての空隙層に樹脂注入できる 躯体に樹脂注入できるが、上層に注入不可 下層に注入できない(躯体に注入不可) 
四層浮 躯体・孔内、全ての空隙層に樹脂注入できる 躯体に樹脂注入できるが、上層に注入不可 下層に注入できない(躯体に注入不可) 

ノズル性能比較 樹脂注入状況
適用条件
@自然条件
気温5℃以上で施工する。降雨、降雪および結露環境下は作業を中止する

A現場条件
掃除機を使用するため、作業空間は幅約60cm以上が望ましい

B技術提供可能地域
技術提供可能地域については制限はない

C関係法令等
特にありません
適用範囲
@適用可能な範囲
既存RC造内外壁面のモルタル、タイル等の浮き補修、剥落防止工事等及び石版等の落下防止工事等

A特に効果の高い適用範囲
・文化財等歴史的建築物の改修工事
・低騒音、低振動、無粉塵が要求される病院施設、建築物等の改修工事
・既存RC造外壁改修工事で、確実な施工を必要とする工事

B適用できない範囲
・既存RC造内外壁面のモルタル、タイル等の浮き補修、剥落防止工事等及び石版等の落下防止工事等以外の工事

C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「建築改修工事監理指針平成25年度版(上巻)」4章外壁改修工事」408〜412頁及び448〜452頁
留意事項
@設計時
・必ず事前に内視鏡による調査を実施して、外壁面から各浮き層までの距離、コンクリート躯体までの距離および壁面内部の各々浮き層の確認を行い、同調査の報告書を元に、的確にピンの選定および樹脂量等を選定する
・コンクリート躯体へのピンの埋め込みは、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「建築改修工事監理指針平成25年度版(上巻)」4章外壁改修工事」409〜410頁を準拠する
・タイル陶片浮き部分の施工はタイル1枚に対して1穴の割合で施工する。一方、モルタル浮き補修工事については、9本/uとする
・注入孔の穿孔の深さは、ピンの長さ+10mm程度とする

A施工時
・FSドリルを使用する時は20A以上の電源を確保する
・注入作業を行う前に、孔内部の乾燥状態を確認する
・注入箇所1箇所当りのエポキシ樹脂注入量は浮きの状況に応じて判断する
・注入に際しては、急激な圧力を加えないよう注意する
・樹脂注入については、浮きが何層あっても最深層部より順次注入する
・溢れ出た樹脂は、作業小手にてキャップ部の外側から中心に向かってすくい取る
・酸洗浄を行った場合には完全中和を行う(ステンレスであっても、酸によって錆が発生)

B維持管理等
・特に維持管理等の留意事項はありません

Cその他
・本工法はFST工法の講習を受講して試験に合格したFST工業会会員会社の資格取得者のみが施工できる。同制度を厳格に運営する事により(検査等の結果、資格剥奪も有る)、施工精度維持向上を推進している
活用の効果        
比較する従来技術 アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法(振動ドリル、従来ノズル使用)
項  目 活用の効果 比較の根拠
経済性 向上( %) 同程度 低下( 52.68 %) 本工法は、技術開発及び特許関連等費用がかかり、従来技術に比べて経済性が低下する
工 程 短縮( 50 %) 同程度 増加( %) 本工法は4工程@穿孔A面取りB樹脂注入Cピンニング―等で、多層浮きの再注入及び仕上面処理も不要な為、2日で完了する。従来に比べて作業日数を約50%以上短縮する為
品 質 向上 同程度 低下 本工法は仕上面に汚れ、浮き、ひび割れ等が無く、高意匠性の仕上げを可能にし、また寒冷地で冬季に凍害によるピンの浮き出しが無く、さらに震度7を記録した東日本大震災でも剥落が無かった事例が多数存在する為
安全性 向上 同程度 低下  
施工性 向上 同程度 低下 本工法FSドリルはT-2は穿孔と同時に孔内洗浄・粉塵の液体化・吸引ができ、FSノズルは共浮きさせずに多層浮きへの注入ができ、キャップに塗色したラージネックピンのピンニングで作業が完了する為
周辺環境への影響 向上 同程度 低下 本工法FSドリルT-2は低騒音(60.9dBa)、低振動、無粉塵で穿孔できる為
その他、技術の
アピールポイント等
従来技術は、穿孔により騒音、振動、粉塵を発生させ、樹脂注入により共浮きや注入不良を発生させていた。本技術の活用により、低騒音、低振動、無粉塵で穿孔が行えるとともに共浮きを発生させず多層空隙にも樹脂注入が行える為、安全性及び品質の向上が期待できる
コストタイプ
コストタイプの種類
並行型:B(−)型
活用効果の根拠
基準とする数量 1  単位 u 
  新技術 従来技術 向上の程度
経済性 17100円 11200円 -52.68%
工程 2日 4日 50%
新技術の内訳
項目仕様数量単位単価金額摘要
材料費、機械工具損料塗色付ラージネックピン(特許)、ドリル消耗品、他一式9箇所(/1u)850円7650円FST工法 5Ф60mmピン (1000本以上) モルタル浮き補修工事
注入材、現場消耗品JIS A 6024 適合品、ウエス、エポキシシンナー、他一式9箇所(/1u)270円2430円FST工法 5Ф60mmピン (1000本以上) モルタル浮き補修工事
人工代、特殊技能代、技術管理費穿孔=FSドリルT-2、FSノズル、他一式9箇所(/1u)780円7020円FST工法 5Ф60mmピン (1000本以上) モルタル浮き補修工事
従来技術の内訳
項目仕様数量単位単価金額摘要
材料費、機械工具損料全ネジピン、ドリル消耗品、パテ、振動ドリル、従来ノズル、他一式16箇所(/1u)150円2400円従来技術 全ネジピン 4Ф モルタル浮き補修工事
注入材、現場消耗品JIS A 6024 適合品、ウエス、エポキシシンナー、他一式16箇所(/1u)220円3520円従来技術 全ネジピン 4Ф モルタル浮き補修工事
人工代、技術管理費穿孔=振動ドリル、注入=従来ノズル、他一式16箇所(/1u)330円5280円従来技術 全ネジピン 4Ф モルタル浮き補修工事
特許・実用新案
種  類 特許の有無 特許番号
特  許
有り 出願中 出願予定 無し
  
特許詳細
特許番号 特許第4587886号、特許第5339252号、特許第5339255号=ピンニング工法用の注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法 実施権
通常実施権 専用実施権
特許権者 FSテクニカル株式会社 
実施権者 FST工業会 会員会社 
特許料等 ― 
実施形態 技術ライセンス制 
問合せ先 ― 
特許番号 特許第5370725号=注入ノズルおよびピンニング工法 実施権
通常実施権 専用実施権
特許権者 FSテクニカル株式会社 
実施権者 FST工業会 会員会社 
特許料等 ― 
実施形態 技術ライセンス制 
問合せ先 ― 
特許番号 特許第4522341号=注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法、 特許第5339254号=ピンニング工法 実施権
通常実施権 専用実施権
特許権者 FSテクニカル株式会社 
実施権者 FST工業会 会員会社 
特許料等 ― 
実施形態 技術ライセンス制 
問合せ先 ― 
特許番号 特許第4711752号=冷却剤供給アタッチメント 実施権
通常実施権 専用実施権
特許権者 FSテクニカル株式会社 
実施権者 FST工業会 会員会社 
特許料等 ― 
実施形態 技術ライセンス制 
問合せ先 ― 
特許番号 特許第3304941号=ノンコアドリル、 特許第5176110号=電動ドリルのガイドアタッチメントおよびこれを備えた穿孔装置、 実施権
通常実施権 専用実施権
特許権者 FSテクニカル株式会社 
実施権者 FST工業会 会員会社 
特許料等 ― 
実施形態 技術ライセンス制 
問合せ先 ― 
実用新案 特許の有無
有り 出願中 出願予定 無し
備 考   
第三者評価・表彰等
  建設技術審査証明 建設技術評価
証明機関    
番   号    
証明年月日    
URL    
その他の制度等による証明
制度の名称 平成23年度知財功労賞 特許庁長官表彰(特許活用優良企業) 平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞(技術部門)個人表彰・当社代表取締役藤田正吾
番   号    
証明年月日 2011.04.18 2014.04.15
証明機関 特許庁 文部科学省
証明範囲 ビル等の外壁落下を防止するための修復工事を低騒音、低振動、低粉塵で実現するための独自工法と特殊器具を開発し、特許を複数取得。工法の品質維持のためFST工法工業会を立ち上げ、特殊器具をリースし、工法を技術ライセンス制とした アンカーピンニング部分エポキシ樹脂工法の開発
URL http://www.jpo.go.jp/torikumi/hiroba/pdf/web_tokkyo/26_1.pdf http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/04/__icsFiles/afieldfile/2014/04/07/1346090_01.pdf
評価・証明項目と結果
証明項目 試験・調査内容 結果
外壁改修工事における接着剤の注入状況の確認試験(振動ドリル) /試験:財団法人建材試験センター コンクリート平板(300mm×300mm×60mm)を四等分に切断し、その表面にモルタル板(70mm×70mm×20mm)をシャコ万で固定、同隙間にすきまゲージを固定して、擬似的に0,1mm、0,2mm、0,3mm、0,4mm、0,5mm、0,6mm、0,7mmの空隙部を作成した試験体を各3体作成した。振動ドリルでモルタル板の表面からコンクリート平板の中央部(深さ40mm)まで接着剤の注入孔を開け、孔の内部を清掃した後、圧力計を付けた注入器具に開口部注入ノズル(一般ノズル)を取り付けて1.5Mpaの圧力でエポキシ樹脂を注入した。
注入終了後にモルタル板を取り外し、接着剤の注入状況を目視によって観察した
振動ドリルで穿孔した結果、粉塵の詰まりによって、0,1mm〜0,6mmまでの空隙部では注入不良を確認、0.7mmの空隙ではじめて試験体3体とも樹脂注入が出来ていた

試験期間:2007年10月31日〜11月8日
試験:財団法人建材試験センター
外壁改修工事における接着剤の注入状況の確認試験(T-2ドリル) /試験:財団法人建材試験センター コンクリート平板(300mm×300mm×60mm)を四等分に切断し、その表面にモルタル板(70mm×70mm×20mm)をシャコ万で固定、同隙間にすきまゲージを固定して、擬似的に0,1mm、0,2mm、0,3mm、0,4mm、0,5mm、0,6mm、0,7mmの空隙部を作成した試験体を各3体作成した。T-2ドリルでモルタル板の表面からコンクリート平板の中央部(深さ40mm)まで接着剤の注入孔を開け、孔の内部を清掃した後、3時間静止した。その後、圧力計を付けた注入器具に開口部注入ノズル(一般ノズル)を取り付けて1.5Mpaの圧力でエポキシ樹脂を注入した。注入終了後にモルタル板を取り外し、接着剤の注入状況を目視によって観察したFS T-2ドリルで穿孔した結果、隙間0,1mm〜0,7mmの全ての試験体で樹脂注入が確認された

試験期間:2007年10月19日〜11月8日
試験:財団法人建材試験センター
FST工法における接着剤の注入拡がり状況の確認試験/試験:財団法人建材試験センター舗装平板(N300:JIS規定品)の表面にモルタル板(200mm×200mm×19mm)をシャコ万で固定、同隙間1,0mm、隙間層の数は一層、二層、三層および四層として、試験体はFST工法用と一般ノズル用の2体を作成した。各々の試験体にT-2ドリルでモルタル板の表面から舗装平板の中央部(深さ30mm)まで接着剤の注入孔を開けた。孔の内部を掃除機で清掃した後、約3時間静止した。その後、各々注入器具にFSノズルまたは一般ノズルを取り付けて、所定の量のエポキシ樹脂を注入・完了した後、モルタル板を取り外し、接着剤の寸法および樹脂の注入状況を目視により観察したFST工法は、一層から4層にかけてすべて正常に注入され、接着剤の注入寸法は最大194,8mm(二層・一層目)、最小141,3mm(四層・三層目)と、拡がり確認された。一方、一般ノズルは、すべて注入孔から溢れて正常に注入できず、接着剤の注入寸法は最大110,4mm(三層・一層目)、最小32,9mm(四層・四層目)と、FST工法に比較して劣る結果となった

試験期間:2007年2月27日〜2月28日
試験:財団法人建材試験センター
騒音測定試験報告書 FSドリルと振動ドリルの比較/試験:日本総合住生活株式会社 測定条件―穿孔機:FSドリルT-2、振動ドリル(BOSCH-PSB400-2)/穿孔刃:ステルスビット(ダイヤモンドビット)/穿孔径:/穿孔長:50mm
/壁面厚150mm/測定機器:RION- NA27
測定方法―各々のドリルで壁面の高さ1,2mの箇所を穿孔、その壁の裏側の1m離れ、高さ1,2mmの位置で測定する。
測定結果は以下のとおり、
・FSドリルT-2=60.2db(A)
・振動ドリル=83.7db(A)
以上。

期間:2005年11月14日
場所:日本総合住生活株式会社 西浦和実験棟
測定:自社による(日本総合住生活株式会社社員立会いによる)
コンクリート平板に施工されたピンの引き抜き試験 /試験:財団法人建材試験センター試験体:▽FST工法用ピン、ピンの種類(ピンの直径)=M5:5.0mm/M3:3.0mm▽ピンの材質=S U S XM17▽接着剤=建築補修用注入エポキシ樹脂 I一H― R(JI.S適合品)▽施工数量ピンの種類毎に3箇所ーなど。

試験方法・手順=@コンクリート平板(300mm× 300mm× 6011mm)の表面に離型紙を貼り, その上にモルタル板(70mm× 70mm× 2011mm)を設置し粘着テープで固定したAT-2(湿式二軸低騒音ドリル)及びノンスリット型ビット(M5:φ6.0mm ,M3:φ4.0mm)を用いて、モルタル板の表面中央部からコンクリート平板の所定深さ(M5:30mm ,M3:20mm)までボルト挿入用の孔を開けたB孔の内部を清掃したのち,約3時間静置したC注入器具にFSノズルを取り付けて建築補修用注入エポキシ樹脂を注入し,ピンを挿入し, 2日間静置しモルタル板及び離型紙のみをタガネ等で除去した。

試験方法:試験体を2 0kN万能試験機の下部クロスヘッドに固定し,最大荷重及び破壊状況の観察を行った。
M5=試験体@ピン引抜最大荷重7.76KNA同7,58KNB7,56KN(同左平均7,63KN)―破壊状態は3体とも、[ピンの抜け]
M3=試験体@ピン引抜最大荷重3,15KNA同3,12KNB3,05KN(同左平均3,11KN)―破壊状態は3体とも、[ピンの破断]

試験期間:2007年7月18日〜7月20日
試験:財団法人建材試験センター
コンクリート平板の施工された壁面固定用ピンのせん断引張り試験/財団法人建材試験センター試験体:▽FST工法用ピン、ピンの種類(ピンの直径)=M5・5.0mm/M3・3.0mm▽ピンの材質=S U S XM17▽接着剤=建築補修用注入エポキシ樹脂 I一H― R(JI.S適合品)▽施工数量ピンの種類毎に3箇所ーなど。

施工手順・施工状況:
@コンクリート平板の端部3箇所に,T-2(湿式二軸低騒音ドリル)及びノンスリット型ビット(M5:φ6,0mm,M3φ:4.0mm)を用いて,深さ30mmの接着斉Jの注入孔を開けたA孔の内部を清掃したのち,約3時間静置したB注入器具にFSノズルを取り付けて建築補修用注入エポキシ樹脂を注入し,ピンを挿入し,2日間静置した。

試験方法:
施工したコンクリート平板を2 0kN万能試験機の下部クロスヘッドに固定し,引張り荷重を加え,最大荷重及び破壊状況の観察を行つた。
M5=試験体@ピン引抜最大荷重5,68KNA同5,88KNB5,92KN(同左平均5,83KN)―破壊状態は3体とも、[ピンの破断]
M3=試験体@ピン引抜最大荷重2,40KNA同3,12KNB2,12KN(同左平均2,17KN)―破壊状態は3体とも、[ピンの破断]

試験期間:2007年7月18日〜7月20日
試験:財団法人建材試験センター
FST工法のピンのネック部分の強さ試験/財団法人建材試験センター試験体:▽FST工法用ピン・ピンの種類(ピンの直径)=M5・φ5.0mm/M3・φ3.0mm▽ピンの材質=S U S XM17▽各3本ーなど。

試験方法:ピンを引張りジグの穴に入れ、20KN万能試験機を用いてピンを引張り、最大荷重及び破壊状況の観察を行った。引張りジグの穴の径はM5で6.45mm/M3で4.35mm。
M5=試験体@ピン引抜最大荷重3.66KNA同3.66KNB3.75KN(同左平均3.69KN)―破壊状態は[3体とも、キャップ部分が変形し引張りジグの穴から抜けた]
M3=試験体@ピン引抜最大荷重3.00KNA同2.96KNB3.02KN(同左平均2.99KN)―破壊状態は[3体とも、ネジ部の破断

試験期間:2007年6月15日
試験:財団法人建材試験センター
施工単価
施工条件

共通:施工場所⇒東京都千代田区
新技術:FST工法
従来技術:アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法


積算条件

【FST工法の積算条件】
FST工法設計単価(材工共、1本当たり・円・税別)は、以下の通り、
5Ф仕様長さ40mm=1,600円、同50mm=1,700円、同60mm=1,900円、同70mm=2,100円、同80mm=2,300円、同90mm=2,500円、100mm=2,700円―等
3Ф仕様長さ30mm=1,400円、同40mm=1,600円、同50mm=1,800円、同60mm=2,000円、同70mm=2,200円―等

必ず事前に内視鏡による調査を行い、@仕上部の厚さA何層の剥離状況であるかB最大剥離幅の計測C報告書の作成ーなどにより、仕上面内部の確認を行う。同調査に基づき、ピンの選定を、施主、設計、施工会社らに適切に選択して頂く。5mm径のピンは躯体の飲み込み30mmを遵守する。穿孔深さはピンの長さ+10mmとする



―タイル施工の積算条件(ピン本数)―
アンカーピンの施工本数はタイル中央部に下記の諸条件に従って施工する
@目地部が健全な場合25本/u
*ただしタイル陶片浮きについてはタイル1枚毎に固定する。
A仕上面厚15〜30oの場合(標準仕上面厚30o/実仕上面厚)25本/u
B仕上面厚15o以下の場合タイル1枚毎に固定する

―モルタル施工の積算条件(ピン本数)―
アンカーピンの施工本数はタイル中央部に下記の諸条件に従って施工する
@仕上面厚30o以上の場合9本/u
A仕上面厚30o以下の場合(標準仕上面厚30o/実仕上面厚)9本/u
B指定部分の仕上面厚30o以上の場合(見上げ面・ひさしのはな・まぐさ隅角部分)25本/u
C指定部分の仕上面厚30o以下の場合(標準仕上面厚30o/実仕上面厚)25本/u

(FST工法の積算年2015年)

【従来技術の積算条件】
従来技術の内訳は当社が想定・算出した

従来技術設計単価 (材工共、1本当たり・円・税別) =単価700円 (出展:建築施工単価2015春号)

従来技術の積算条件
特記がない場合、モルタル施工で1uあたりピン本数は16本/uをタイル目地に施工する(出展:建築改修工事監理指針)
従来技術はモルタル施工のみ、タイル施工は無い

(従来技術の積算年2015年)
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""FST工法 ラージネックピン( 5Ф) 60mm モルタル浮き補修工事 設計単価 内訳 (材工共、/u ) 税別 (ラージネックピン1,000本以上施工の場合)"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
項目 仕様 数量 単位 単価(円) 金額(円) 
FST工法材料費、機械工具損料 塗色付ラージネックピン(特許)、*ドリル消耗品、他一式 9 箇所(/1u) 850 7650 
注入材、現場消耗品 JIS A 6024 適合品、ウエス、エポキシシンナー、他一式 9 箇所(/1u) 270 2430 
人工代、特殊技能代、技術管理費 穿孔=FSドリルT-2(特許)、注入=FSノズル(特許)、他一式 9 箇所(/1u) 780 7020 
          
 *ドリル消耗品=ダイヤモンドドリルビット、ドリルボディ、アルコール成分冷却水、他       合計=17100円/1u当たり 
歩掛り表あり 標準歩掛, 暫定歩掛, 協会歩掛, 自社歩掛)
施工方法
―事前調査および施工条件の決定―
【事前調査】打音による浮き面積の調査、タイル厚・モルタル厚及び、浮き部の調査(FSドリルT-2による穿孔後、空隙ゲージ及び内視鏡等による空隙部の確認)

【調査報告書の作成】ラージネックピン長さ決定、樹脂の注入量および樹脂の適正粘度の決定

【ラージネックピンの色あわせ】

【施工本数、施工位置の決定】

―施工―
@【穿孔】FSドリルT-2による穿孔 タイルの場合は同センターに穿孔する

A【面取り】電動ドリルによる面取り

B【樹脂注入】FSノズルによる樹脂注入、浮きが何層あっても最深層部より順位注入する

C【ピンニング】ラージネックによるピンニング、あふれ出た樹脂は作業小手にてキャップ部の外側から中心に向かってすくい取る
完了。

*FST工法と従来技術(振動ドリルによる工法)の作業工程比較」を示す。
FST工法は作業工程を4工程に短縮した

☆FST工法の作業工程 =@穿孔A面取りB樹脂注入Cピンニング―4工程
*FST工法は、ピンニングで作業が終了し、作業日数は2日で完了する

☆従来技術の作業工程=@振動ドリルによる穿孔A孔の洗浄B樹脂注入CピンニングD静置(15〜25時間)Eパテによる凹凸処理Fメジ仕上げ―7工程
*Eパテによる凹凸処理、Fメジ仕上げの工程が無ければ、意匠性に問題が残る
*作業日数は4日以上を要する(多層浮きの場合は樹脂注入が1日で完了しない事例が多い)
FST工法と振動ドリル施工の作業工程比較
FST工法 振動ドリルによる工法 
@FSドリルT-2による穿孔(冷却水の乾燥 夏5H〜冬12H) @振動ドリルによる穿孔 
A面取り A孔の洗浄 
BFSノズルによる樹脂注入 B従来ノズルによる樹脂注入 
Cラージネックピンによるピンニング C全ネジピンによるピンニング 
 D静置 樹脂硬化待ち(15H〜25H) 
 Eパテによる凹凸処理 
 Fメジ仕上げ 


FST工法と振動ドリル施工の作業工程比較
今後の課題とその対応計画
@今後の課題
文化財等歴史的建物の外壁改修の施工を推進していく上で、特殊な外壁・タイルなどが多様に存在しており、そのような多様なニーズにこれまで以上に的確に対応すること

A対応計画
多様なニーズに対応する為、スクラッチタイルに適合するピン、御影石に適合するピンなどを作成中であり、今後一層現場のニーズを的確に商品化できるよう、情報収集および技術研鑽などに努める所存である
収集整備局 関東地方整備局
開発年 2008 登録年月日 2016.03.03 最終更新年月日 2017.04.07
キー 
ワード
環境、公共工事の品質確保・向上、伝統・歴史・文化
自由記入
低騒音、低振動、無粉塵で施工できる 如何なる多層空隙にも樹脂注入できる 歴史的建物の保存改修に適した技術
開発目標
施工精度の向上、周辺環境への影響抑制、品質の向上
開発体制
単独 産、 官、 学) 共同研究 産・産、 産・官、 産・学、 産・官・学)
開発会社 FSテクニカル株式会社
問合せ先 技術 会 社 FSテクニカル株式会社
担当部署 代表取締役社長 担当者 藤田 正吾
住 所 〒125-0054 東京都葛飾区高砂1-22-15
TEL 03-5671-3134 FAX 03-5671-3090
E−MAIL hirano@fs-tec.co.jp
URL http://www.fs-tec.co.jp/
営業 会 社 FSテクニカル株式会社
担当部署 営業部 部長 担当者 関本 繁
住 所 〒125-0054 東京都葛飾区高砂1-22-15
TEL 03-5671-3134 FAX 03-5671-3090
E−MAIL s.sekimoto@fs-tec.co.jp
URL http://www.fs-tec.co.jp/
問合せ先
番号会社担当部署担当者住所
TELFAXE-MAILURL
実績件数
国土交通省 その他公共機関 民間等
1件 137件 1060件
実験等実施状況
外壁改修工事における接着剤の注入状況確認試験(振動ドリル、T―2ドリル)

1.試験実施日=2007年10月19日〜2007年11月9日

2.試験場所=財団法人建材試験センター

3.目的=従来工法(振動ドリル、一般ノズル(従来ノズル))とFST工法(FSドリルT―2、FSノズル)の樹脂注入状況の比較

4.試験方法=従来工法(従来ノズル、振動ドリル)とFST工法(FSドリルT―2、FSノズル)について、各々の工法について3体の試験体を作成して、穿孔し、清掃した後、1.5Mpaの圧力で樹脂注入を実施した(FST工法の場合のみ、清掃後約3時間静止した)。試験体は以下のとおり、コンクリート平板(300mm×300mm×60mm)を四等分に切断し、その表面にモルタル板(70mm×70mm×20mm)をシャコ万で固定、同隙間にすきまゲージを固定して、擬似的に0,1mm、0,2mm、0,3mm、0,4mm、0,5mm、0,6mm、0,7mmの空隙部を作成した

5.試験結果=振動ドリルで穿孔した試験体は粉塵の詰まりによって、0,1mm〜0,6mmまでの空隙部では注入不良を確認した。一方、FSドリルで穿孔した試験体は粉塵の詰まりが無いため、隙間0,1mm〜0,7mmの全ての試験体で樹脂注入を確認した

6.考察=従来工法(振動ドリル、一般ノズル)は0,1mm〜0.6mmまでの空隙部で注入不良が発生する。一方、FST工法は0.1mmの空隙部から樹脂注入ができる為、従来技術と比較して、品質性能の向上を確認した


ドリルの性能比較 樹脂注入試験の結果
添付資料等 添付資料
「添付資料1」ドリルの騒音測定比較
「添付資料2」振動ドリルの品質性能試験報告書(建材試験センター)
「添付資料3」T-2ドリルの品質性能試験報告書(建材試験センター)
「添付資料4」多層注入の品質性能試験報告書(建材試験センター)
「添付資料5」ピンの引抜試験報告書(建材試験センター)
「添付資料6」ピンのせん断引張試験報告(建材試験センター)
「添付資料7」ピンのネック部分強度試験報告書(建材試験センター)
「添付資料8」建築改修工事監理指針平成25年度(上巻)(監修:国土交通省大臣官房官庁営繕部、発行:建築保全センター)
「添付資料9」FST工法カタログ
「添付資料10」FST工法施工要領書
「添付資料11」FST工法自主検査報告書
「添付資料12」FS工法認定検査員検査報告書
「添付資料13」FST工法設計単価表
「添付資料14」FST工法 施工完了現場写真
「添付資料15」建築施工単価2015年春号
「添付資料16」FSコラム工法リーフレット
「添付資料17」FSコラム工法の品質性能試験報告書
参考文献
国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「建築改修工事監理指針平成25年度版(上巻)」
その他(写真及びタイトル)

FST工法施工完了現場写真

 

 


詳細説明資料(様式3)の様式はExcelで表示されます。