ものづくり
日本大賞
国土技術
開発賞
建設技術
審査証明


他機関の
評価結果
















            

2017.03.27現在
技術
名称
多機能フィルター 
事後評価済み技術
(2015.03.13)
登録No. CG-980018-VE
事前審査 事後評価 技術の位置付け(有用な新技術)
試行実証評価 活用効果評価 推奨
技術
準推奨
技術
評価促進
技術
活用促進
技術













(2015.3.13〜)
旧実施要領における技術の位置付け
活用促進
技術(旧)
設計比較
対象技術
少実績
優良技術
 

(2008.12.4〜
2015.3.13)

 
活用効果調査入力様式 適用期間等
-VE
活用効果調査は不要です。(フィールド提供型、テーマ設定型で活用する場合を除く。)
設計比較対象技術 H20.12.4〜H27.3.13
活用促進技術 H27.3.13〜

上記※印の情報と以下の情報は申請者の申請に基づき掲載しております。 申請情報の最終更新年月日:2015.03.13
副    題 被覆材による法面保護と植生 区分 製品
分 類 1 共通工 − 法面工 − 植生工 − 植生ネット工
分 類 2 共通工 − 法面工 − 植生工 − 厚層基材吹付工
分 類 3 環境対策工 − 水質保全工  
分 類 4 環境対策工 − 景観対策工  
分 類 5 砂防工 − 山腹工  
概要
@何について何をする技術なのか?
「多機能フィルター」は、通気透水自由の養生マットです。植物の毛細根に似た極細のポリエステル繊維をランダム配向に不織布加工し、これに化学繊維の補強ネットを重ねたもので、空隙率97〜98%のフィルター構造をしています。
斜面に張り付けた後の降雨や散水によって表土に密着し、濡れても空隙率が変わらず豪雨時でも通気透水を妨げず、絶妙な排水作用で余分な水は浸透させず、防災機能に優れた斜面保護マットです。

A従来はどのような技術で対応していたのか?
植生基材を法面に吹付ける植生基材吹付工及び客土吹付工、植生マット工及び植生シート工。


B公共工事のどこに適用できるのか?
切土法面・盛土法面及び自然斜面における植生工と侵食防止に適用できる。

 
新規性及び期待される効果
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・法面の被覆材として植物の毛細根に似た極細の撥水性繊維をランダムに配した不織布マットを用いたこと。

A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
1)土壌侵食防止効果・濁水防止効果
「多機能フィルター」は、雨滴の衝撃力を緩和し、土粒子の結合力が破壊されることを防ぐと共に、透水係数が地表面の透水係数よりも大きい為、土中に浸透しきれない雨水はフィルター表面や内側を流下し、地表の掃流力が低下して、シート侵食・リル侵食・ガリ侵食等の水食防止効果を発揮します。
2)自然環境復元効果
あらゆる環境変化(降雨、風、凍上、旱魃等)から土壌を保護することで、外来種(草本)による急速な緑化を必要としない為、被圧を防ぎ円滑に植生遷移が行われます。またマット下の微生物効果により、自生種を誘い込む力があります。
3)気象環境緩和効果
夏季における土中の蒸散防止効果や、冬季における保温効果等広範にわたる気象緩和効果があり、植生の定着・生長に大きく寄与します。
4)生物活動活性化効果
1)から3)に述べた効果が総合する結果、通常では発生し得ない露岩地に鮮苔類が発生したり導入した植物の生育が旺盛になったりする効果が認められています。

5)施工後初期でも侵食や濁水が発生しません。
6)従来技術と比較して大型機械を使用しない為、吹付プラント等の設置・撤去が不要となり、また製品自身が軽量で施工性が向上します。

最大1時間雨量100mm・10分間濁水発生状況
適用条件
@自然条件
植生が導入できる環境であること

A現場条件
特になし

B技術提供可能地域
技術提供地域については制限なし

C関係法令等
環境省:外来生物法
適用範囲
@適用可能な範囲
土質条件:砂質土, 粘性土,レキ混り土,各種硬質土(土壌硬度30mm以下)
法面勾配:緑化を考慮する場合は最大勾配1:0.6(実績は1:0.3あり)

A特に効果の高い適用範囲
土壌流出を防止したい現場
災害時の復旧
機械搬入が困難な現場

B適用できない範囲
法面自体が安定していない法面
凹凸が激しく、「多機能フィルター」が密着不可能な法面
法面勾配:1:0.3以下

C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
「道路土工―のり面工・斜面安定工指針」
留意事項
@設計時
・「多機能フィルター」の被覆面は降雨水の効果的な分散排水を行いますが、法面外からの集中的な流入水や、土中水の処理まで果たすものではなく、所定の排水設備は基準通り設けて下さい。
・現場条件の確認により製品の選定を行って下さい。
・各県条例で規制されている外来生物等の使用について注意する必要があります。

A施工時
「多機能フィルター」の諸機能は、地面に完全に密着してはじめて発揮されますので、施工に当たっては密着度を高めることを最優先してください。できれば張付け後、散水して地肌になじませれば有効です。
1)張付け前に法面仕上げはできるだけ平滑に整形して下さい。雑草などが残っていますと「多機能フィルター」の持ち上げの原因となり、効果が損なわれます。
2)「多機能フィルター」は地表に沿わせてユッタリと延展し、引っ張らないで下さい。法頂から一気に垂らすと、後で固定ピンで押さえ込んでも密着しない場合があるので避けて下さい。
3)隣接する「多機能フィルター」との重ね代は深くせず、縁ロープを重ねて固定ピンで巻き込んで打ち付けて下さい。結果的に3cm程度の重ね代となります。
4)法肩はラウンディングに沿って30〜50cm程度上までかぶせて下さい。ラウンディング上に排水溝がある場合は、排水溝の縁までかぶせて下さい。

B維持管理等
特になし

Cその他
・現場等、屋外で製品を保管する場合は、直射日光を避け雨水のかからない風通しのよい乾燥した場所に置いて下さい。
・梅雨時期、夏場は保管中の発芽懸念がありますので、取扱に注意して下さい。
・納期については2週間程度となります。
・特殊種子配合の場合は納期及びその費用につきまして別途御打合せとなります。
活用の効果        
比較する従来技術 厚層基材吹付工 厚3cm
項  目 活用の効果 比較の根拠
経済性 向上( 6.21 %) 同程度 低下( %) 施工費用の低減
工 程 短縮( %) 同程度 増加( 12.68 %) 国土交通省標準歩掛との比較(1,000u施工に対して吹付プラント等の設置・撤去も考慮すれば従来技術9.1日に対して新技術8日と13%程度は短縮できる。)
品 質 向上 同程度 低下 「多機能フィルター」で被覆することにより、降雨に対する土壌の耐侵食性は著しく向上することが確認された。
安全性 向上 同程度 低下 材料が軽量でマットを張るだけの1工程となる為、安全性が向上する。
施工性 向上 同程度 低下 材料が軽量でマットを張るだけの1工程となる為、施工が簡略化される。
周辺環境への影響 向上 同程度 低下 吹付け材の流出が無い。
その他、技術の
アピールポイント等
生育基盤の保水性の向上ならびに土壌中の微生物活動の活性化により自生植物の導入も容易となり、各地域の生態系に適した緑の復元が可能となります。水・土壌・緑の自然環境と共生しながら樹林化できる工法です。
コストタイプ
コストタイプの種類
損益分岐点型:A(U)型
活用効果の根拠
基準とする数量 100  単位 u 
  新技術 従来技術 向上の程度
経済性 295446円 315000円 6.21%
工程 0.8日 0.71日 -12.68%
新技術の内訳
項目仕様数量単位単価金額摘要
材料費MF-45R-10120u2000円240000円 
材料費アンカー(φ9×200L)8734円2958円 
材料費止め釘(φ5×150L)38412円4608円 
労務費法面工1.616000円25600円平成19年度公共工事設計労務単価(山口県)
労務費普通作業員0.812100円9680円平成19年度公共工事設計労務単価(山口県)
労務費世話役0.617200円10320円平成19年度公共工事設計労務単価(山口県)
諸雑費労務費×5%12280円2280円 
従来技術の内訳
項目仕様数量単位単価金額摘要
厚層基材吹付工厚3cm100u3150円315000円市場単価(2007 4春 土木コスト情報山口県算出)
特許・実用新案
種  類 特許の有無 特許番号
特  許
有り 出願中 出願予定 無し
第2764222号・第2088312号・第2893050号・第2967464号  (専用実施権)
特 許 詳 細  
特許情報無し
実用新案 特許の有無
有り 出願中 出願予定 無し
備 考   
第三者評価・表彰等
  建設技術審査証明 建設技術評価
証明機関 (財)土木研究センター  
番   号 建技審証第0106号  
証明年月日 2006.10.12  
URL http://www.pwrc.or.jp/list-number.html  
その他の制度等による証明
制度の名称    
番   号    
証明年月日    
証明機関    
証明範囲    
URL    
評価・証明項目と結果
証明項目 試験・調査内容 結果
土壌侵食防止機能@屋内試験
実験装置(可変勾配排水路と人工降雨発生装置で構成)を用い、斜面長さ4m、勾配30°の盛土モデル法面を作り、これに人工降雨発生装置により、降雨量を変化させ裸地の場合と被覆した場合との効果の差を確かめた。
A屋外試験
試験区内に、斜面長さ22m、幅5m、勾配10°のシラス土の盛土モデル法面を作り、半分の幅2.5mを裸地、残りの2.5mのうち、1.5mを「不織布シート」さらに残り1mに種子入りの「多機能フィルターMF」を施工、裸地の場合と被覆した場合の効果の差を確かめた。
@屋内試験
「不織布シート」の被覆により、降雨に対する土壌の耐侵食性は著しく向上することが確認された。

A屋外試験
「不織布シート」より種子入りの「多機能フィルターMF」の方が耐侵食性に優れていることが認められたが、これはフィルターの養生効果と植生の縫付けによる相乗効果と考えられた。
なお、裸地の場合にはこの期間全体で2,362.53Kg(1日平均、約33Kg)の土量流失が認められたのに対し、「多機能フィルターMF」および「不織布シート」で被覆した場合は、その流失量はわずかであり、「不織布シート」でもその流失土量は裸地の場合の約1/50で、その土壌侵食防止力の強いことがわかった。

"耐侵食実験や土壌環境試験の結果によれば、植物が生育するまでの間、降雨に対する耐侵食性と土壌環境を植生に適するよう保持する機能を有している。"
植生機能@発芽試験:木製の枠内に土壌固化剤を混入したマサ土を敷詰めた試験装置を作成、これに「多機能フィルターMF」を施工、一定間後の種子の発芽・生育状況、および、一定区域内の発芽本数・生育状況(本数・長さ・太さ)を調査した。
A現地植生:「多機能フィルターMF」を106u施工、比較のため裸地区も設けた(1号地)。「多機能フィルターMF」を30u施工、他の施工法の地区(わら芝工法10uと天然繊維使用マット工法20u)と比較した(2号地)
発芽試験や現地植生の調査結果によれば、木本植物等を配合した種子が発芽し、確実に斜面に定着する機能を有している。
環境に対する安全性@土壌環境に対する安全性:製造中の「多機能フィルターMF」の中から無作為に試料を採取、抜き取った試料を、埋立て処分に係る検定方法および排水基準に基づく試験法により溶出させ、成分を測定した。
A水質環境に対する安全性:製造中の「多機能フィルターMF」の中から無作為に試料を採取、抜き取った試料を、埋立て処分に係る検定方法および排水基準に基づく試験法により溶出させ、成分を測定した。
材料の溶出試験結果によれば、重金属などの溶出が昭和48年総理府令第5号(改正:平15環令32)および昭和46年総理府令第35号(改正:平13環令21)に定める埋立て処分に係る判定基準、水質関連基準による基準値以下である。
施工単価
 
・直接工事費は山口県の労務単価で積算しています 。・使用種子は市場単価における主体種子を適用しています。・施工規模による加算率の変動はありません。
品名 適用 規格 単価 直接工事費(平成19年度:切土) 直接工事費(平成19年度:盛土) 
SP-30 切盛土法面(土木用) W=1m L=50m 450円/u 932円/u 880円/u 
SP-45 切盛土法面(土木用) W=1m L=50m 600 1,112 1,060 
MF-30R-0 切盛土法面(植生用) W=1m L=25m 900 1,472 1,445 
MF-45R-0 切盛土法面(植生用) W=1m L=25m 1,000 1,592 1,565 
MF-30R-5 切盛土法面(植生用) W=1m L=25m 1,450 2,213 2,118 
MF-45R-5 切盛土法面(植生用) W=1m L=25m 1,650 2,453 2,358 
MF-30R-10 切土法面(植生用) W=1m L=10m 1,800 2,714  
MF-45R-10 切土法面(植生用) W=1m L=10m 2,000 2,954  
MF-45R-20 切土法面(植生用) W=1m L=5m 2,350 3,485  
MF-45R-30 切土法面(植生用) W=1m L=5m 2,700 4,032  
歩掛り表あり 標準歩掛, 暫定歩掛, 協会歩掛, 自社歩掛)
施工方法
施工方法の要点
多機能フィルターのフィルター効果は、地面に完全密着して初めて発揮されますので、施工に当たっては密着度を高めることを最優先して下さい。
@法肩部分の両端をアンカー、釘で固定する
Aマットを足で支えながら、アンカー、釘を打ち込む
B斜面の凹凸になじむ様にマットをユッタリと張り密着度を高める
C斜面途中でマットをつなぐ場合、上部マットを上に、下部マットを下になる様に重ね、アンカー、釘を打ち込む


 
今後の課題とその対応計画
@課題
1.多様な樹種の緑化が求められている。実生のみならず挿木、地下茎や菌根菌、感染苗の繁殖方法について技術の開発
2..河川水衝部への適用(護岸および緑化機能)に当たり、流速をもった水流に対する植生機能上の問題点、洗掘や土砂輸送防止方法の解明。

A計画
上記案件に対しての実験検証予定。
収集整備局 中国地方整備局
開発年 1994 登録年月日 1998.10.30 最終更新年月日 2015.03.13
キー 
ワード
安全・安心、環境、コスト縮減・生産性の向上
自由記入
自然環境の早期復元 円滑な植生遷移 土壌侵食防止・濁水発生防止
開発目標
経済性の向上、安全性の向上、周辺環境への影響抑制
開発体制
単独 産、 官、 学) 共同研究 産・産、 産・官、 産・学、 産・官・学)
開発会社 綜合緑化梶A潟Iルタナ、山口興産梶A海水化学工業梶Aセントラル硝子梶A山口大学、愛媛大学、徳山高専
問合せ先 技術 会 社 多機能フィルター株式会社
担当部署 事業部 担当者 志賀弘征
住 所 〒744-0061 山口県下松市葉山2丁目904番地の16
TEL 0833-46-4466 FAX 0833-46-4678
E−MAIL info@takino.co.jp
URL http://www.takino.co.jp
営業 会 社 多機能フィルター株式会社
担当部署 事業部 担当者 志賀弘征
住 所 〒744-0061 山口県下松市葉山2丁目904番地の16
TEL 0833-46-4466 FAX 0833-46-4678
E−MAIL info@takino.co.jp
URL http://www.takino.co.jp
問合せ先
番号会社担当部署担当者住所
TELFAXE-MAILURL
1多機能フィルター株式会社 東京営業所事業部関山真一埼玉県さいたま市大宮区高鼻1-78倉持ビル2F
048-644-0303048-644-0303sekiyama@takino.co.jphttp://www.takino.co.jp
2多機能フィルター株式会社 名古屋営業所事業部結城清治愛知県一宮市栄2丁目12番地10MiaVita栄201
0586-26-11530586-26-1154yuuki@takino.co.jphttp://www.takino.co.jp
実績件数
国土交通省 その他公共機関 民間等
400件 1500件 250件
実験等実施状況
1.「多機能フィルターを用いた斜面保護に対する降雨実験」(平成5年10月)
試験地:徳山工業高等専門学校土木工学科降雨実験室
2.「多機能フィルターシラス斜面への適用」(平成5年11月)
試験地:宮崎大学侵食試験地


実施状況写真
添付資料等 添付資料
1.多機能フィルターを用いた斜面保護に対する降雨実験
2.多機能フィルターシラス斜面への適用
3.シラス土法面侵食防止の新しい植生工法に関する研究
4.建設技術審査証明報告書(建技審証第0106号)
5.特許証(第2764222号・第2088312号・第2893050号・第2967464号)
6.市場単価(2007 4春 土木コスト情報)
参考文献
1.都市緑化技術1996AUTAM NO.23 P22〜26 発行 財団法人都市緑化技術開発機構
2.「みらい」NO.52 1997・7-8 P23 発行 社団法人 中国建設弘済会
3.ハイウェイ技術 NO.6 1996年12月 P31〜32
4.第十回沖縄地盤工学研究発表会後援概要集 P71〜72 発行 沖縄地盤工学研究会
その他(写真及びタイトル)

熊野尾鷲道路尾鷲南IC建設工事


市道付替鳥川・名号線茂庭地区法面保護工事 試験淡水


経年変化写真


詳細説明資料(様式3)の様式はExcelで表示されます。