【試験実施】1993年6月8日
【試験場所】岡山農試北部支場
【担当者】内藤恭典
【試験の目的】雑草の抑制程度、抑制期間を明らかにする。
T.試験地の条件
1.地況
(土壌型・土性)第三紀層・重粘土
(土壌の乾湿)適湿
(傾斜)30°
(管理状況・その他)法面・放任
2.対象雑草名および処理時の生育状況
草種:チガヤ(被度60%,草高15cm)、ススキ(10%,25cm)、ヨモギ(20%,10cm)、クズ(2%,45cm)
U.試験方法
1.処理時期:生育初期
2.処理方法:薬剤を水(水量300ml/u)に溶かした後、肩掛噴霧器を使用し、全面均一散布を行った。
3.試験区
@無処理
Aグリーンフィールド水和剤(EL500水和剤)0.4g/u
Bグリーンフィールド水和剤(EL500水和剤)0.6g/u
Cグリーンフィールド水和剤(EL500水和剤)0.8g/u
V.結果
1.クズに対してグリーンフィールド処理区ではいずれも効果が見られ、無処理区と比較し草丈の伸長量を抑えることができた。特に0.8g/u区では顕著な効果が見られた。
2.ススキに対してグリーンフィールド処理区ではいずれも効果が見られ、無処理区と比較し草丈の伸長量を抑えることができた。0.4g/u区と0.6g/u区では差がほとんど見られなかったが、0.8g/u区とは差が見られた。但し、茎に対してのみ抑制効果が見られたが、葉身に対しては影響が見られなかった。
3.ヨモギに対してグリーンフィールド処理区ではいずれも効果が顕著に見られ、無処理区と比較し草丈の伸長量を抑えることができた。処理区間での差はほとんど見られなかった。
4.チガヤに対してグリーンフィールド処理区ではいずれも効果が見られ、無処理区と比較し草丈の伸長量を抑えることができた。0.4g/u区と比較し0.6g/u区と0.8g/u区では効果が高かった。但し、茎に対してのみ抑制効果が見られたが、葉身に対しては影響が見られなかった。
(詳細はグラフの通り)
W.考察
1.全体に抑制効果は認められた。
2.草種別ではイネ科雑草よりも広葉雑草に強い効果がみられた。
3.イネ科雑草では節間伸長の抑制は認められるが葉身は短くならなかった。
4.薬量は抑制程度から0.6〜0.8g/uは必要と思われる。
 グリーンフィールド散布後の草丈の推移 |