概要 |
@何について何をする技術なのか?
・路盤締固め時の作業音を軽減することで、現場周辺の住民及び作業員の音による負担を軽減する技術。
A従来はどのような技術で対応していたのか?
・プレートコンパクターは転圧盤の共振現象が、締固め作業時の騒音の主原因である。転圧盤の底面に樹脂を貼れば共振現象を防止できるが、アスファルトの付着,樹脂の早期磨耗から実現できなかった。そこで、作業時間を制約するなどの方法で作業環境・周辺環境への配慮を行い、対応していた。
B公共工事のどこに適用できるのか?
・締固め作業全般に適用
・夜間工事,病院,教育施設,住宅地域での作業に有効
低騒音型プレートコンパクター MVC-F40S・F60S・F60HS 仕様
| 型 式 | MVC-F40S | MVC-F60S | MVC-F60HS | | 機械質量 | 51(kg) | 70(kg) | 71(kg) | 主要 寸法 | 全 高 | 840(mm) | 785(mm) | 785(mm) | | 全 長 | 880(mm) | 880(mm) | 880(mm) | | 転圧盤 幅 | 290(mm) | 350(mm) | 350(mm) | | 転圧盤 長さ | 480(mm) | 510(mm) | 510(mm) | 性 能 | 振 動 数 | 103(Hz) | 93(Hz) | 93(Hz) | | 遠 心 力 | 7.2(kN) | 10.1(kN) | 10.1(kN) | | 最大速度 | 22(m/分) | 22(m/分) | 22(m/分) |  低騒音型プレートコンパクター MVC-F60S 制振樹脂充填 |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・転圧盤 全面に制振樹脂を充填し鉄板の共振を防止することで、締固め時の音,特に人間が耳障りと感ずる周波数 1.6kHz付近から4kHzの音を軽減した。
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・夜間・早朝及び住宅地域での締固め作業における低騒音化が可能。
 従来型⇔低騒音型 アスファルト走行 騒音値 |
適用条件 |
@自然条件
・特に無し。
A現場条件
・表層仕上げ,砂利の敷き均し。
B技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し。
C関係法令等
・騒音規制法
・振動規制法
・労働安全衛生法 |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
・通常の締固め工・路盤工・舗装工
A特に効果の高い適用範囲
・夜間・早朝工事,住宅地域に近接する締固め作業に有効。
B適用できない範囲
・急傾斜の法面の締固め
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・騒音規制法施行令
・特定建設作業に伴つて発生する騒音の規制に関する基準
・振動規制法施行令
・労働安全衛生規則
・騒音障害防止のためのガイドライン(平成 4年 構成労働省基発 第546)
・振動障害予防対策指針(平成21年 厚生労働省基発 第0710)
・土木工事共通仕様書
・JCMAS(日本建設機械化協会規格)H011建設機械の騒音レベル測定方法 |
留意事項 |
@設計時
・特に無し。
A施工時
・事故及び機械の破損防止として法面の締固めには注意を要する。
B維持管理等
・取扱説明書に記載した始業前・月例・年次点検を行い、磨耗・損傷した部品の交換を行うこと。
Cその他
・特に無し。 |