概要 |
@何について何をする技術なのか?
大型ブロック積みによる道路擁壁
A従来はどのような技術で対応していたのか?
コンクリート積みブロック(粗面)
B公共工事のどこに適用できるのか?
・道路擁壁
・河川護岸
・ドレーン工
・公園造成
Cその他・追記・詳細
裏込材を金網で一体化した空積構造も施工可能で、高い透水性が期待できます。
山河-規格(u当り)
| 山河練積 | | | 山河空積 | |
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裏コン厚 | 総控厚 | 壁体質量 | 規格 | 総控厚 | 壁体質量 | (cm) | (cm) | (kg) | | (cm) | (kg) | 0 | 35 | 840 | 350型 | 51 | 819 | 15 | 50 | 1185 | 500型 | 73 | 1162 | 30 | 65 | 1530 | 650型 | 94 | 1504 | 45 | 80 | 1875 | 800型 | 117 | 1861 | 65 | 100 | 2335 | 1000型 | 145 | 2318 | 85 | 120 | 2795 | 1200型 | 174 | 2775 |  山河-構造形式 |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・ブロックを大型化、レベル施工としました。
・素材をポーラスコンクリートとし、石模様の目地を深くすることにより、明度を周辺環境明度の5.0以下としました。
・階段状に構築することで、ブロック前面に生物生息・生育空間が生まれます。
・製品中央下部をノックアウト式にしました。
・裏込材と金網を一体化した空積構造も施工可能にしました。
・ブロック表面を割石模様とし、緊急避難時に子供でも登れる壁面としました。
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・ブロックの大型化、レベル施工により、施工性の向上が図れます。
・明度を5.0以下としたことにより、擁壁が目立ちにくくなるので、周辺環境に調和します。
・素材をポーラスコンクリートにしたことにより、吸音効果が期待でき、周辺環境への影響抑制を図れます。
・生物生息・生息空間が生まれ、製品中央下部をノックアウト式としたので、地上部では植生部、水中部では魚巣タイプとして利用可能となり、周辺環境に調和します。
・空積構造を施工可能としたことにより、現場条件や状況に適した構造を選択できるので、ドレーン工等の幅広い用途に使用可能です。
・子供でも登れる壁面としたことにより、津波発生等の緊急避難時に高所への避難が可能となり、防災機能が期待できます。
材質・仕様
名称 | 材質 | 仕様 | 使用構造 |
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山河ブロック | ポーラスコンクリート | 圧縮強度21N/mm2以上 | 練・空積兼用 |
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空積用L型金網 | 溶融亜鉛-10%アルミニウム合金先めっき溶接金網 | φ6、φ4mm H354×L1250×B411〜1701mm | 空積 |
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空積用ステー | 亜鉛アルミ合金めっき処理鉄線 | φ8mm L=400mm | 空積 |
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空積用連結金具 | 亜鉛めっき処理鋼材 | M12ボルト、t=3mm平座金 | 空積 |
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Uボルト | 亜鉛めっき処理鋼材 | t6、M12 | 空積 |
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裏込保護シート | 合繊不織布 | 幅600mm、厚0.5mm | 空積 |
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 山河の特徴 |
適用条件 |
@自然条件
特になし
A現場条件
製品仮置場、クレーン車の作業スペースの確保
B技術提供可能地域
技術提供地域については制限なし
C関係法令等
・道路土工 擁壁工指針
・国土交通省 ドレーン工設計マニュアル |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
・練積で適用可能な法勾配は1:0.3〜1:0.6
・空積で適用可能な法勾配は1:0.5
A特に効果の高い適用範囲
・道路擁壁
・河川護岸
・ドレーン工
・公園造成
B適用できない範囲
・空積で法勾配1:0.4以上、1:0.6以下
・練積で法勾配1:0.2以上、1:0.7以下
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・道路土工 擁壁工指針 (平成24年度版) 社団法人 日本道路協会
・ドレーン工設計マニュアル 平成25年6月 国土交通省 水理課・国土保全局治水課 |
留意事項 |
@設計時
・「経験に基づく設計法」に準じた設計
・空積の裏込材は単粒度砕石か割栗石を使用してください。
A施工時
・隔段で端部ブロックを使用して、上下ブロックを千鳥配列にして下さい。
・現場打ち基礎の場合は、用心のため挿入鉄筋を使用している。
B維持管理等
特になし
Cその他
特になし |