概要 |
@何について何をする技術なのか?、
・軟弱土から礫までの地盤が存在する地盤に非開削で、管渠を推進施工する工法(ラムサスS工法(長距離推進工法))
A従来はどのような技術で対応していたのか?
・泥濃式推進工法(吸引排土方式)
(地盤の推進工事を行うために、切羽土砂をバキュームで吸引、場外排出しながら、カッターヘッドの掘削により下水道管を構築する工法)
B公共工事のどこに適用できるのか?
・上下水道などの地下埋設物築造時等の推進工事
 工法概要 |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・吸引排土方式の吸引機能の向上のために、エアーコンプレッサーの新設、バキューム装置の能力向上をはかった
・推進機の駆動方式を、従来の油圧駆動から電動駆動に変えた
・カッター駆動電動機の能力向上と二次破砕装置(コーンクラッシャー)を新設した
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・吸引排土方式の吸引機能の向上のために、エアーコンプレッサーの新設、バキューム装置の能力向上をはかったこと、さらにカッター駆動電動機の能力向上と二次破砕装置(コーンクラッシャー)を新設したことにより、呼び径φ250mmで礫地盤(N値50レベル以下)を連続200m推進することが可能となる。
・吸引排土方式の吸引機能の向上のために、エアーコンプレッサーの新設、バキューム装置の能力向上をはかったことにより、呼び径φ250mmで200m以上の連続推進にあたり、途中に仮設の中間発進到達立坑の新設工程が不要となるため、工程の短縮、経済性、施工性が向上する。
・吸引排土方式の吸引機能の向上のために、エアーコンプレッサーの新設、バキューム装置の能力向上をはかったことにより、途中に仮設の中間発進到達立坑の新設が不要となるために、中間発進到達立坑の新設に伴う騒音を発生させないため、周辺環境への影響が低減する。
・推進機の駆動方式を、従来の油圧駆動から電動駆動に変えたことにより、より小さい口径管(呼び径がφ250mm)の上下水道管のための掘進が可能となり、埋設管の規格範囲が広がり、施工性が向上する。
カッター装備仕様などの比較
項目 | ラムサスS工法(長距離推進工法) | 泥濃式推進工法(吸引排土方式) | 摘要 | 装備トルク(KN/m) | 3.0〜3.6 | なし(呼び径300まで) | - | 二次破砕装置(コーンクラッシャー) | あり | なし | - | 呼び径 | φ250mm〜 | φ300mm〜 | - | 適用土質 | N値50レベル対応可能 | N値50レベル対応は困難 | 「実験等実施状況」に記載の現場より、申請技術はN値が50を多少超過する範囲を含む |  吸引排土能力の相関概要図 |
適用条件 |
@自然条件
・台風・豪雪(ゲリラ)、雷雨・地震等いわゆる異常時の気象時には、坑内の安全上施工しない。
A現場条件
・既設入坑からの回収作業スペースとして、88m2程度のスペースが必要である。
B技術提供可能地域
・技術提供可能地域については制限なし。
C関係法令等
・特になし。 |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
・推進機の呼び径:φ250mm〜600mmの推進工事
・推進延長:225.45m以下
・地盤:粗石混合の礫地盤(N値50レベル以下)
・礫率80%以下、礫の最大径300mm
A特に効果の高い適用範囲
・推進機の呼び径φ250mmにおいて、N値50レベルの礫地盤の連続推進工事
・途中に中間発進到達立坑を建設することなく、連続推進をする必要のある推進工事(推進延長200mレベル)
B適用できない範囲
・推進機の呼び径φ250mm未満、600mmを越える推進工事
・推進延長:225.45mを越える延長
・地盤:N値50レベルを越える粗石混合の礫地盤
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・公益社団法人 日本推進技術協会 推進工法用設計積算要領 泥濃式推進工法編(2013改訂版) |
留意事項 |
@設計時
・施工対象地盤が、N値50レベル以下の礫地盤であること。
A施工時
・既設入坑からの回収作業スペースとして、88m2程度のスペースが確保できること。
B維持管理等
・使用後は、点検及び整備を行う。
Cその他
・特になし |