概要 |
@何について何をする技術なのか?
・ベントナイト砕石NB工法は、汚染土壌対策、廃棄物最終処分場、放射能汚染対策、ため池、ダムなどについて、土質遮水層を構築する技術です。
A従来はどのような技術で対応していたのか?
・従来は、砂質土あるいは現地発生土を母材にベントナイトを現地混合したベントナイト混合土工法を適用しています。
B公共工事のどこに適用できるのか?
・自然由来土壌汚染対策工事
・廃棄物最終処分場
・放射能汚染廃棄物対策工事
・ため池、ダム工事
 ベントナイト砕石NB工法施工状況(転圧) |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・土質遮水材料をベントナイト混合土からピュアベントナイトを粗砕したベントナイト砕石に変更した。
・品質管理方法を現場密度試験から簡易支持力測定器『キャスポル』に変更した。
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・ピュアベントナイトを粗砕したベントナイト砕石に変えたことにより、ベントナイトの撹拌混合作業がなくなるため、混合ムラ等の無い品質が均質で安定したものとなるので、品質の向上が図れます。
・ピュアベントナイトを粗砕したベントナイト砕石に変えたことにより、同等の遮水性をの施工厚さが薄くできるため、工程短縮が図れます。
・ピュアベントナイトを粗砕したベントナイト砕石に変えたことにより、遮水性能が約100倍向上するため、同等の遮水性を得るための施工厚さを薄く出来るため、コスト低減が図れます。
・簡易支持力測定器『キャスポル』の適用により、品質管理頻度を増やすことができるため、品質の向上が図れます。
・ピュアベントナイトを粗砕したベントナイト砕石に変えたことにより、粉体ベントナイトよりも粒径が大きく、また含水比も高いため、施工時の粉塵発生がなく、周辺環境への影響の向上が図れます。
・ピュアベントナイトを粗砕したベントナイト砕石に変えたことにより、ベントナイト混合率等の事前の配合設計が必要なく、即時的に施工が出来るため、施工性の向上が図れます。
・ピュアベントナイトを粗砕したベントナイト砕石に変えたことにより、透水係数が100倍低くなり、遮水層の漏水に係る安全性の向上が図れます。
 簡易支持力測定器キャスポル測定状況 |
適用条件 |
@自然条件
・悪天候時は施工不可
A現場条件
・作業スペース:材料荷下ろし場 5m×10m=50u
B技術提供可能地域
・技術提供地域は制限ありません。
C関係法令等
・廃棄物処理法2015.7改正環境省
・放射能特措法2016.4改正環境省 |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
・施工基盤強度がコーン指数qc≧1,200kN/uの場所
・平坦部、2割勾配以下の法面
A特に効果の高い適用範囲
・廃棄物最終処分場においては、浸出水の滞留リスクの懸念される高さまで本技術を適用することで、浸出水の漏えいリスクを低減することができます。
・遮水性が高いため、土質遮水層の厚さを出来るだけ薄くしたい場合に特に効果的です。
B適用できない範囲
・施工基盤強度がコーン指数qc<1,200kN/uの軟弱地盤
・2割勾配以上の急勾配法面
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・ベントナイト砕石(高品質粘土)仕様書・技術資料 【発行年:2015年7月,発行元:NB研究会】 |
留意事項 |
@設計時
・滞留水の水深と必要とされるトラベルタイムから必要なベントナイト砕石の厚さを設計すること。
・基盤強度をコーン指数qc≧1,200kN/uと規定すること。
・軟弱地盤上では、地盤改良または底版コンクリートの設置が望ましい。
・地下水排水工を設置すること。
・覆土等を設置すること。
A施工時
・降雨、降雪時には施工を行わないこと。(屋内を除く)
・施工前に基盤強度がコーン指数qc≧1,200kN/uであることを確認。
・施工前に湧水の無いことを確認。
・施工中には1回/100m2の頻度で簡易支持力測定器(キャスポル:NETIS-KK-980055-V)による品質管理を実施すること。
・施工後にはブルーシート、農業用ビニールシート等による降雨養生を実施すること。
B維持管理等
・特にありません。
Cその他
・特にありません。 |