概要 |
@何について何をする技術なのか?
・発生した瓦礫等のふるい分け作業において、ガラの跳ね回りを誘引する凹凸形状をもつブレードとリブの構成により作業効率を向上させたスケルトンバケット
A従来はどのような技術で対応していたのか?
・格子形状のスケルトンバケット
B公共工事のどこに適用できるのか?
・構造物とりこわし工事
・土工事
Cその他
分別土のぬけが効率的なブレードとリブの機能 : 開口部にガラの跳ね回りを高める凹凸形状をもつブレードとリブによるレイアウト構造を持つことが、従来型スケルトンバケットと比較して作業時間を短縮する。また、本機能は製造工数の短縮を実現し、現場における摩耗部品の交換、修理が簡便に行え、工事費用の低減を可能とする。加えて、部品材料の改良により本体重量の軽量化を実現し、同時に原材料費用を抑え低価格で顧客に提供することにより初期導入コストを低減する。
 次世代ふるい分けバケット「RODEOシリーズ」 |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・バケット開口部の構造を格子構造から、ガラの跳ね回りを誘引する凹凸形状をもつブレードとリブの構造に変更した。
・バケットの主要素材を機械構造用炭素鋼から高強度の特殊鋼材に変えた。
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・開口部を凹凸が大きく、ガラの跳ね回りを高めるデザインのブレードとリブの構造に変更したことにより、バケットの振動が効率良く分別土に伝わり、ふるい分け作業の工程の短縮及び施工性の向上が図れる。
・開口部に自由曲線により構成される凹凸形状を有するブレードデザインを採用したことにより、鋼板として一般的に使用される「ゴトウ」と呼ばれる定尺サイズ(1524o×3048o)から主要パーツが切り出し(歩留まり)良く製造でき、経済性の向上が期待できる。
・高強度の特殊鋼材に変えたことにより、バケットの耐摩耗性及び硬度特性が改善するため、耐久性が向上する。
Bその他
特殊鋼材とは、従来型スケルトンバケットに使用される機械構造用炭素鋼S45Cと比較して約1.5倍の強度を有しており、耐摩耗性、被削性に優れた性能を発揮する。また、溶接性についても健全な溶接継手が得られ、同サイズ比で約10%の軽量化を実現している。
 ふるい分け比較図と歩留り比較図 |
適用条件 |
@自然条件
・特になし
A現場条件
・ふるい分けの作業スペース22m×22m(484m2)
B技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し
C関係法令等
・特になし |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
・20トンクラスの油圧ショベルを使用できる現場
A特に効果の高い適用範囲
・コンクリート魂等の「ガラ」「がれき」が大量発生する現場
・現場外搬出に時間と費用がかかる現場
B適用できない範囲
・20トンクラスの油圧ショベルが使用できない現場
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・特になし |
留意事項 |
@設計時
・本技術を使用する場合は、必要とされるマス目サイズ、バケットサイズについて事前に問合せ先に連絡すること。
・解体工事設計時に20トンクラス油圧ショベル稼働のための十分なスペース確保を考慮し、作業中は破片等の飛散があることから、バケット周辺に作業員が立ち入らない様、十分な配慮を施すこと。
A施工時
・本製品は「ガラ」「がれき」の「ふるい分け」を目的に設計されており、他の用途や能力を超える作業には使用できない。
・「たたき作業」「転圧作業」等その他、過度な力が加わる作業には使用できない。
・バケットへの「ガラ」「がれき」は、平積み0.8m3 山積み1.1m3以内とすること。
・バケット幅内寸は1225ミリであることから「ガラ」「がれき」のサイズに十分注意すること。
・本体重量は0.93トンであることから、使用する油圧ショベルの性能を十分に考慮すること。
B維持管理等
・バケットピンへの定期的なグリースアップを行うこと。
・ブレード、リブが摩耗・磨滅した際は早めに交換を行うこと。
Cその他
・特になし |