概要 |
@何について何をする技術なのか?
・高出力LEDを光源とする投光機
A従来はどのような技術で対応していたのか?
・メタルハライドランプを光源とする投光機
B公共工事のどこに適用できるのか?
・照明を必要とする工事
Cその他
・AC商用電源が使用できる他、騒音や排気ガスが問題になる現場ではバッテリー、また長時間の連続運転が要求される場合は発電機を、それぞれ電力源として使用することが可能なので、現場の要求に応じた対応が可能である。
・従来の鉛バッテリーに比べて小型、軽量、大容量で長寿命な、リチウムイオンバッテリーを標準装備可能なので、取扱い易く、メンテナンス性にも優れている。
・スイッチの切り替えで、調光が容易にできるので、現場の状況に合わせて節電/省エネルギーが図れる。
・バルーンタイプ投光機は、バルーンの表面に例えば"工事中"のような文字または絵などを表示可能なので、注意を喚起する目的で使用することも有効である。
・光源を支える脚部分には、キャスター付の台車のほか、三脚や五脚などが用意されているので、現場の状況に合わせて選択が可能である。
LED投光機のファミリと仕様概要
製品ファミリー | LSシリーズ 4灯 | LSシリーズ 2灯 | LSシリーズ1灯 | LBシリーズ |
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照明タイプ | スポット照射 | スポット照射 | スポット照射 | バルーン |
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照射パネル数 | 4灯 | 2灯 | 1灯 | 1灯 |
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パネルあたりの光束(ルーメン) | 10400以上 | 10400以上 | 10400以上 | 26800以上 |
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標準消費電力(W) | 400 | 200 | 100 | 200 |
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LED寿命(時間) | 35000以上 | 35000以上 | 35000以上 | 35000以上 |
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電源 | バッテリー又は発電機 | バッテリー又は発電機 | バッテリー、発電機又は商用AC電源 | バッテリー、発電機又は商用AC電源 |
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 LED投光機ラインナップ |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・光源をメタルハライドランプから高出力LEDに変えた
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・高出力LEDに変えたことにより、より広範囲の照明が可能となり、品質の向上が図れる。
・高出力LEDに変えたことにより、光源の交換頻度が1/10になるので、施工性の向上が図れる。
・高出力LEDに変えたことにより、消費電力が25%縮減され省エネルギーとなり、周辺環境への影響の向上が図れる。
・高出力LEDに変えたことにより、耐衝撃強度が強くなり耐久性の向上が図れる。
B照度分布の説明
・直径8.8mの円形照度範囲で、50ルックスの照度が得られる光源の消費電力を比較した結果、高出力LEDでは300W、メタルハライドランプでは400Wであった。
50ルックスで比較する根拠は、米国労働省の労働安全基準カテゴリーIによる。
300WLEDと400Wメタルハライドランプの照度分布比較(直径m)
| 200Lux | 100Lux | 50Lux | 25Lux | 10Lux | 5Lux |
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300WのLED | 3.2m | 7.7m | 8.8m | 10.2m | 13.1m | 19.7m |
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400Wのメタルハライドランプ | 4.2m | 7.0m | 8.8m | 10.0m | 12.0m | 18.0m |
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 LEDとメタルハライドランプの照度分布比較 |
適用条件 |
@自然条件
・特に無し
A現場条件
・特に無し
B技術提供可能地域
・技術提供地域については、制限無し
C関係法令等
・電機用品安全法(経済産業省 平成14年3月18日) |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
・設置場所の傾斜は10度以内
A特に効果の高い適用範囲
・スポット照射タイプの投光機では、LEDの光の強い指向性を利用し、特定の作業領域を選択的に照明する用途で効果を発揮する
・バルーンタイプ投光機は、眩しさが抑制されており、高速道路の工事現場等、通行車両の安全が重要な用途で効果が高い
B適用できない範囲
・設置場所の傾斜が10度を超える
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・特に無し。 |
留意事項 |
@設計時
・LED投光機取り扱い説明書を参照
・現場の広さ、および周囲の状況により、スポット照射タイプとバルーンタイプの使い分けを図る。
A施工時
・LED投光機取り扱い説明書を参照。
・強風下(目安として風速7m/秒)ではマストで高さを調整し、転倒、破損などの防止を図る。
・現場の状況に応じて適宜調光を行い、明るさを調節する。
B維持管理等
・最大限の効率で使用できるよう、LED照射パネルの前面の汚れを除去しておく。
Cその他
・装置としては防雨処理がなされているが、水中での使用は出来ない。 |