概要 |
@何について何をする技術なのか?
申請技術は薄層切削用に開発したドラムビットと高精度センサにより、切削面を平滑に仕上げることができる搭乗式機械装置の技術である。切削屑の吸引と排出を同時に行う事ができる集塵機と切削機を接続しており、経済性・品質・施工性の向上、および工期短縮が期待できる。
A従来はどのような技術で対応していたのか?
従来技術は薄層切削において手動式切削機械にて薄層切削を行う技術である。切削深さの調整は、作業員による目視等で行うため、切削面は不陸が残ることが多い。
B公共工事のどこに適用できるのか?
申請技術は薄層樹脂舗装撤去(樹脂舗装、ニート舗装、滑り止め舗装等)、道路わだち部や段差修正などの不陸修正、高速道路高機能防水の下地処理に適用できる
機械名称 | 高さ(mm) | 幅(mm) | 長さ(mm) | 重量(kg) | 能力 |
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薄層切削機 | 1860 | 1170 | 2860 | 3850 | 施工幅500mm |
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大型集塵機 サイクロン付 | 2100 | 2200 | 3100 | 2850 | 風量60m3/分 |
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 薄層舗装切削状況 |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・ミリ単位で調整可能な高感度センサーを搭載。
・薄層切削に適したドラムビットの開発。
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・ミリ単位で調整可能な高感度センサーにより熟練を必要としないため施工性が向上し、施工精度が向上する。
・施工性の向上により省力化が図れ、経済性向上と工程短縮が図れる
・施工精度の向上と薄層切削に適したドラムビットにより、不陸が少なく平たんな仕上がりとなる。
 高感度センサー |
適用条件 |
@自然条件
・申請技術は悪天候時は作業を行わない(雨天時の集塵作業はできない)
A現場条件
・申請技術は機械回送時に大型車両での搬入スペースが必要である。
・現場施工時は施工機械と8tトラックが必要となるので、3m×30m=90m2程度の作業スペースが必要となる。
・申請技術は薄層切削機のみで3.85tの重量があるため、歩道橋、古い橋梁など重量制限がある構造物上では確認が必要である。
B技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能(大阪からの回送費必要)。
C関係法令等
・建設関係法令各種 |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
申請技術の切削可能深さは以下の通り。
・樹脂舗装:10mmまで
・コンクリート:5mmまで
A特に効果の高い適用範囲
・樹脂舗装、ニート舗装
B適用できない範囲
・申請技術は機械の特性上、壁際・入隅部など端部10cm程度は施工できない
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・特になし |
留意事項 |
@設計時
・大型車両の進入可否確認
・横断歩道等歩行者用橋梁は耐荷重確認
・廃材運搬処分別途計上が必要
A施工時
・段差のある現場では、機械の荷下ろし方法検討必要
・切削殻はフレコンパックに排出するので、回収作業が別途必要
B維持管理等
・特になし
Cその他
・特になし |