概要 |
@何について何をする技術なのか?
・申請技術の重機接近警報はトンネル内の重機稼働において自動認識技術の活用により、ICタグを身に着けた作業員が重機に接近した際に、重機のオペレータに警報を出す事が可能であり、重機の誘導員が作業員を見落としするおそれがなくなる。
・重機オペレータは作業員が接近しているか常に把握しながら施工ができる。
・また、同じICタグを活用する事で、自動的に入退抗管理をする事が可能となり自動的に認識されるためミスが無く、入退坑時間の自動記録、自動集計ができ、遠隔地で確認する事ができる。
A従来はどのような技術で対応していたのか?
従来技術は、重機接近警報をカラーコーンによる作業範囲の明示と誘導員の配置で行っており、重機の死角等によって作業員が近づいても誘導員が気付かない場合があり、安全性を左右する要因となっていた。
また、入退坑管理については、入坑者一覧表示看板等 (ずい道標識)にて行っており、入坑札等を反転するなどで入坑者を把握していたが、人為的ミスや入坑時間の把握出来きない等の課題があった。
B公共工事のどこに適用できるのか?
・トンネル工事
・シールド工事
 システム構成 |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・重機に設置された検知機より磁界を発し、作業員が所持したICタグが磁界に反応し電波にてIDを返す事で重機オペレータに作業員の接近を警告する。
・重機オペレータはICタグを身に着けていても警報を出さない事が可能です。
・トンネル坑口に設置された検知機より磁界を発し、作業員が所持したICタグより電波にてIDを返し、入退抗管理をおこなう。
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・申請技術はICタグにより360度(全方位)で作業員の接近を検知し警報を発するので誘導員が見落としするおそれがないため、作業員の安全性が向上する
・重機オペレータがICタグを身に着けていても自身の重機接近により、警報を出さない様に設定することが可能である。
・申請技術はICタグに所持者の名前、所属会社、血液型及び緊急連絡先等の個人情報を登録でき、受信アンテナ部を通過すると自動で入退坑札が切り替わる。
また、遠隔地のPC等のモニターにて通過した人のICタグ情報や入坑・退坑状態、時刻が表示される。
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適用条件 |
@自然条件
申請技術のICタグは-10℃から50℃の範囲で動作できる
A現場条件
申請技術は重機への装置設置場所に小型タイプでW0.5m×D0.5m=0.25m2の設置スペースが必要
B技術提供可能地域
日本全国適用可能
C関係法令等
特になし |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
申請技術はトンネル工事やシールド工事等入退坑管理が必要な土木工事で適用可能である。
A特に効果の高い適用範囲
視界が悪く錯綜作業となるトンネル工事のずり出し作業時
B適用できない範囲
ICタグの検知エリアが14mを超える範囲は適用できない。
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
特になし |
留意事項 |
@設計時
・重機よりDC12VもしくはDC24Vの電源の確保が可能であることを確認する。
・すでに車両に設置されているノイズ対策されていない回転灯やLED製品付近に設置するとノイズの影響で正常に動作しない恐れがある。
A施工時
・作業半径となるように検知距離を、切替ダイヤルで調整する
・作業半径内にICタグを接近させて警報装置による警報の動作確認をする。
B維持管理等
ICタグの電池寿命は3年程度で電池(ボタン電池 CR2032:220mAh 3V×1個)は交換が可能である
Cその他
特になし |