概要 |
@何について何をする技術なのか?
・コンクリートのひび割れ防止に用いる溶接金網
A従来はどのような技術で対応していたのか?
・従来はJIS3551溶接金網(ワイヤーメッシュ)を用いていた
B公共工事のどこに適用できるのか?
・コンクリート工事全般
Cその他
「スクリューメッシュ(特願2013-176934)」は、鉄筋コンクリート工事に必須の補強用溶接金網の性能を大幅に強化した発明品であり、下記特長を有します
・一般的な溶接金網は直径5mmφや6mmφなどの普通鉄丸線(断面形●)を素材とするが、新製品は既存製品の丸棒直径と同じ対角寸法となる普通鉄四角線(断面形■)を素材とするため、既存溶接金網と比べ軽量化でき、運送コストの削減や、施工時の取り回しが楽になる効果が期待できる
・断面積減少による強度低下は、四角棒にねじりを加える製造方法により、既存溶接金網と比べ引張り強さが約13%向上(社内試験結果)しており、軽量かつ高強度を確保した
・また四角棒という直線形状であることから、打設されるコンクリートとの面で接触すること、四角棒をねじっていることによりネジの役割を果たし、付着強度が向上する為、コンクリートとの付着時間(引張り試験によるコンクリートに拘束される時間)が約10倍以上(社内試験結果)であり、施工後のコンクリートへのクラック(割れ)防止効果及びコンクリート強度アップが見込める
・軽量高強度の特性を活かして、農地への猪や鹿などによる食害対策にも用いられる
スクリューメッシュの標準寸法と網目寸法
標準対角寸法 | 網目寸法75x75 | 網目寸法100x100 | 網目寸法150x150 | 網目寸法200x200 | 網目寸法250x250 | ☆3.2 | ○ | ○ | ○ | - | - | ☆4 | ○ | ○ | ○ | - | - | ☆5 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ☆5.5 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ☆6 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |  スクリューメッシュ素材 |
新規性及び期待される効果 |
@どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
丸棒溶接金網から角鋼ひねり溶接金網とした
A期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・製品重量が27%軽量化でき、ハンドリング作業がスムーズになることにより施工性が向上する
・材料単価が23%安くなるため、100u当りの経済性が12.17%向上する
・コンクリートへの付着強度が向上する
(従来製品 直径6o 網目寸法150ox150oと比較し標準対角寸法6o 網目寸法 150ox150oの場合)
 スクリューメッシュ製品 |
適用条件 |
@自然条件
・特になし
A現場条件
・1000uの施工規模までは、資材置き場2u必要
B技術提供可能地域
・技術提供地域について制限なし
C関係法令等
・特になし |
適用範囲 |
@適用可能な範囲
・コンクリート工事全般
A特に効果の高い適用範囲
・斜面やトンネル等の足場が悪い場所やハンドリングに難がある場所
B適用できない範囲
・特になし
C適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説 |
留意事項 |
@設計時
・使用される素材は普通鉄線(JIS G3532)である
・標準対角寸法・網目寸法は下記表のとおり
サイズは1Mx2M・2Mx4Mが標準規格であるが、特注品として1Mx2M〜2Mx4Mの間の任意サイズの制作が可能である
また、特注品として勾配メッシュ等の特殊形状品も制作が可能である
A施工時
・特になし
B維持管理等
・特になし
Cその他
・現場での保管方法は、ブルーシート等を使い雨や雪などの水がかからないようにする
・素材鉄線を在庫保有しており、通常受注後3日程度での納品が可能である
・耐食性を向上させるため、特注品としてめっきを施したスクリューメッシュの製造も可能である
・1回の注文ロットが10トン未満の場合、運賃負担として割増が必要となる |